推薦者の声
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鍼灸は、漢方とは異なり、身体の各所に出現する反応を的確に捉え、その反応に対し、鍼や灸を用いて、崩れたバランスを調える療法である。
鍼灸と名の付く治療院は全国にあまた存在し、それぞれ得意分野をもって患者の不快症状を改善することを第一目的としていると思う。
鍼灸師が鍼と灸のみで不快症状を改善する場合において最も重要なことは、四診合参であり、患者から得られるありとあらゆる情報(問診や舌診、脈診、体表観察など)を矛盾の内容に整理整頓し、そこから弁証を立てて治療法を導くことにある。
時として患者本人も全く気付いていないような所や、一見すると関係のない所に病の本質が隠れていることも臨床を通じてよく経験する。
自身が開業して数年した頃に当時まだ鍼灸学生だった彼女が患者として漢方相談に通い、その後、鍼灸師として当院のスタッフとして雇用し、彼女なりの専門性を見出し、著しい成長を目の当たりにしてきた。
自身も東洋医学の専門家を志して二十数年余り。全国から漢方相談を受ける立場になって、改めて彼女の鍼灸師としての可能性はとてつもなく大きいと感じる。
特に、治療においてはバランスの調整感覚に優れ、患者との会話や体表観察などのコミュニケーションの間に上手に気付きを与えながら、信頼関係を築く能力に関しては自身を圧倒的に凌ぐとさえ感じる。
また、常に人間の機能と構造について考察し、知識と経験を積み重ねながら、学ぶ姿勢を失わず、患者自身が抱えている問題を解決する能力を養い、その結果、喜ばれる機会も増え、有能な鍼灸師の1人となった。
東洋医学のみならず、西洋医学的な視点、栄養学、運動学、心理学、哲学など、ありとあらゆる分野に精通し、1人1人の悩みに本気で向き合ってくれる数少ない鍼灸師である。
自身の辛さや悩みと向き合ってくれる治療院を探している方にこそ是非来院してもらいたいと願う。
令和5年10月12日
廣田 雲洲 記す