心と体を整える|女性のための治療院。

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採卵周期の卵胞の育ちがまばらな時

体外受精時の採卵周期、卵胞の育つスピードに差が出てくる時があります。

生理中の診察で複数の卵胞が見えていて、卵胞を育てている過程で、1つが突出して大きくなってきて、ほかの卵胞はまだ排卵までには時間がかかりそう、でも他の卵胞の成長を待っていると、大きい卵胞が排卵してしまいそう、というとき、

大概大きい卵胞に合わせて採卵日を早められることが多いかと思います。

 

その時点でなんとか他の卵胞もギリギリの大きさに育っていてくれれば良いですが、せっかく複数個とれると思っていた時に採卵数が1つとなってしまうと残念です。

 

自費治療で考えた場合、採卵時には大きいお金がかかります。

5個とれそうだったものが1個になるかもしれない場合でも病院では基本的にはキャンセルは提案されないと思いますが、AMH(卵巣予備能)に余裕のある場合、採卵見逃しも一つの選択肢に入れるのもありだと個人的には思っています。

 

毎回生理中に前周期の遺残卵胞が残る場合など大きさのバラつきが出やすいかと思いますが、生理中の検査でホルモン数値が基準値内で、卵胞の大きさも基準値内で、スタートの時点で問題がなかった場合、たまたまその周期にそうなってしまったか、その周期、卵巣の刺激量があっていなかったか、採卵方法自体を見直した方が良い場合があると考えています。

 

生理中の基準値自体病院から説明のない場合もありますが、簡単なので記します。(単位略)

E2(エストロゲン) 20〜50以下

FSH 3〜10以下

LH 10以下かつFSHより低い

 

これで生理中の卵胞の大きさが5〜6mm程度で、1日約1mmずつ成長して、生理14日目くらいに20mm前後に成長しているのが見本のような育ち方ですが、

早い方では生理9日目、遅い方では生理20日を過ぎての採卵もあります。

 

採卵時の心づもりとして、卵胞1個につきE2が200〜300と考えていただくと大きさは大きいけど空砲かも、と思う場合に役立つと思います。

例えば卵胞が5個見えていて、E2が900くらいの場合、採卵できる成熟卵は3個くらいかな、などと考えます。

 

漢方薬をご提案する場合、この卵胞の成長速度はお薬を決める上でとても重要になりますので、どのくらいの薬剤を使って、何日目で採卵に至っているかは詳しくお伺いしています。

 

不妊治療をしていて、特に体外受精をしていく場合、初めてのことだらけで訳もわからないままおし進められるような感覚を感じる方は多いのではないかと思います。

せめて、いくつかご自身の中での判断基準を持っていればそういった感覚も軽減できるのではないかと思っていますので、治療やカウンセリングの中でお伝えするようにしています。

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